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心の旅  歌志内へ

定休日の今日、私は明子ちゃんを誘って歌志内に行って来ました。炭坑がまだ日本のエネルギーを担っていた時代、北海道にはいくつもの産炭地がありました。多くは空知にあって、今は閉山になってはいますが、夕張・三笠・岩見沢・美唄・砂川・赤平など華やかだった頃の面影はありません。歌志内もそのひとつです。今や夕張の次に破綻する町の第一番目に挙げられています。その歌志内にある”太陽ファーム”さんに行ってきたのです。ここは、歌志内市が石炭を採掘してできたぼた山(ズリ山)にブドウを植えワインを作ることを始めたのですが、なかなか上手くいかず、その後を太陽グループさんが引き受け農業生産法人の太陽ファームにしたそうです。チーズのお勉強会を通してお知り合いになった副場長さんのM子さんをお尋ねしました。ファームでは、ワインのためのぶどう、生食のためのぶどうが元ズリ山の斜面に植えられていました。膨大な敷地の約20分の1しか使われていませんので、まだ、何かに利用できる可能性はあります。そこには、一人の手でミルクを絞ることのできる頭数の羊と数匹の山羊がいます。M子さんはその羊をまるごと使うことを考えていらっしゃるのです。私も、そのことにとても興味があって、伺うお約束をしました。原油の値段が上がって、その代替にまた石炭の需要もあるので、露頭堀が今でもなされている歌志内の石炭の採掘量は増えたのだそうです。ミネラルやアルカリ分を多く含む水はけの良い土地に適した品種のブドウを、不順な気候と戦いながらも作っています。収穫の時には、地元のお年寄りにもお手伝い頂き”癒し”と”働き手”の相互の関係を作り上げていらっしゃいます。畜産大学を出られて、本当に一人の”羊飼い”になる直前までなさって今はファームで羊のすべてを活用されようと、奮闘していらっしゃる女性のたくましさと優しさを感じさせて頂けた一日。旦那様と永のためにと、深紅の大輪と可愛らしいピンクのミミローズの花束を私に下さいました。温かなお心遣いに心から嬉しく思いました。明子ちゃんも感動していました。これから、ますます仲良くさせて頂きたいと思います。帰りには、浦臼の鶴沼ワイナリーと岩見沢の宝水ワイナリーをハシゴした小さな旅。明子ちゃんと私の”心の旅”になりました。
    seiko
by ange_seiko | 2009-09-22 21:13